5%のお役目〜私と旦那さんの闘病記〜

乳がんになってから10年が経ち、その他の闘病も交えながら記録の為に記しておこうと思った闘病記です。

検査入院

そんな訳でお正月ムード全開の1月3日に入院した。
病棟の中もひっそりとしたもので、4人部屋だったけど、入っているのは私1人。病室は貸切状態だった。

原発性アルドステロン症の疑いがあるので、より詳しい検査をする入院なのだけど、看護師さん達の話を聞いていると、どうやら原発性アルドステロン症の検査入院をした人は過去に1人しかいなくて、私で2人目だと言うではありませんか!
しかも、その方は男性で、私は女性。女性1号となったのでした。笑

私は
「えっ⁈私で2人目?大丈夫??」と思ってしまった。
でも看護師さん達、皆さん、マニュアルを見ながら 笑、確認しながら 笑、皆んなで頑張って検査しました。笑
とにかく安静にしている検査が多かった。寝返りも打っちゃ駄目な検査とかもあった。何かと採血を取るので、血管が細くて取りにくいうえ、乳がんで手術した右からは採血しない様に主治医に言われていた為、採血は左腕からしか取れない私は、毎回の採血の時に

「取れればどこからでも大丈夫なので。手の甲や足からでも大丈夫なので。」

と、言っていたけど、看護師さん達、皆さん時間をかけて、本当に良く血管を見つけてくれて1〜2回でバッチリ採血が出来ていた。手の甲は2回くらい、足は1回で、あとは腕から採血してもらえた。本当有り難かった。

幾つかの検査をして何項目か当てはまると、原発性アルドステロン症と確定されるのだが、1日目の検査が終わったところで先生が病室に入って来て、この時点で病気が確定された事を伝えられた。
それでも検査項目は全てやらないといけないので、残りの検査も行いますとの事だった。

 

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原発性アルドステロン症

診察室に入ると先生は
「検査の結果ですけど、ちょっと病気からくる高血圧の疑いがありますね。なので、検査して病気の確定をする必要があるので、入院になります。」と、思いもよらない言葉が返って来た。

「腎臓の上に副腎という小さな臓器があるんですが、そこに問題があるかも知れません。原発性アルドステロン症という病気なのですが、それを入院してより詳しく調べます。」

と、聞いたこともない病名を聞いて、私は正直「えっ?何??アルド??何、その病気⁇」と言う気持ちで先生からの説明を聞いていた。

先生からの説明を受けると私は、
「えっ?!入院??いつからですか?」と聞くと
「すぐに入院してもらいます。が、病院は今日までだし、入院してもお正月明け3日から病院が始まるので、それまで検査も出来ないので、ただ入院してるだけになっちゃいますしね。お正月、自宅で過ごしたいですよね?」と言われて
「はい!」と私が答えると
「じゃあ、1/3入院ね。この後、入院手続きして行ってね。」
と、診察室を出た。
実家のお正月の準備と私の自宅の大掃除とお正月準備、そこに入院準備も加わり、私は
「マジかよー。。お正月三が日迎える前に3日に入院??」と、のんびりするどころではない年末年始が目に浮かび、こりゃ大変だ。。と、逆に気合いを入れた。気合いを入れないと、この時は気持ちも体も持たなかった。

 

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循環器科受診

病院の受付に人間ドッグの結果票を持っていって、まず何科から受診したらいいか、相談して、順番に受診していった。大体、様子見などでクリアし、最後に内科である循環器科を受診した。
内容は何かといえば高血圧。血圧が高いのだ。
確かに塩分取り過ぎや運動不足などの成人病から来てるのかなー。と思ってましたが、20歳くらいの若い時から上が140以上あったりして、血圧が高かった。両親共に血圧が高かったので、遺伝かな。と思っていた。

ある年の人間ドッグは、血圧が高すぎるから、1時間ベッドで寝ていて、落ち着いてから血圧を測って、それでも上が145位あったけど、何とか胃カメラをやってもらったりしていた状態だった。

とにかく毎年血圧で引っかかり、それでもバリウム検査(胃カメラ)が出来ないなんて事はなかったのに、
この年に関しては、確か上が160以上、下が100以上あった。何回測り直しても下がらないので、バリウム検査すら出来なかった。

人間ドッグの結果を持って受診した循環器科で診てもらった先生に、「こんなに若くてこんなに高い血圧と言うのはちょっと何か原因があるのかも知れないから、ちょっと検査させてもらってもいいですか?」と言われ、私はもちろんです!と言う気持ちで、いろんな検査を言われるがまま受けた。

年末最後の病院が開いてる日に、これまで受けたいろんな検査結果を聞く予約が入っていた。これでとりあえず、結果聞いたら今年のうちに受診も終わるー!と思って、検査結果を聞きに行った。
期待とは裏腹に受診が終わるどころの話ではなかった。

 

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ダブル介護

そんなこんなで、初めての頭頸科も無事に終了し、放射線治療の方に入った。
放射線治療は着替えて治療する迄の時間自体は10分位?なものだが、月〜金まで毎日行かなくてはならなかった。(土日はお休み)
これがまた、意外と大変で、放射線治療25回+ブースト5回なので、約1か月、通って治療を受けた。

放射線治療の副作用や後遺症もあまりなくて助かった。

その後はホルモン剤治療となり、私はホルモン剤を7年飲み続けた。薬を飲み始めた頃、退院してすぐに仕事をしようとしたが、無理に気持ちばかりが焦り、ホルモン剤の副作用のホットフラッシュなどモロに受けて体調を崩してしまった。
結局、仕事する事は少し休んでから、また仕事を始めよう。としたが、この頃、実家の両親の体調が悪く、父親、母親の2人とも倒れると言う、ダブル介護の生活に突入していた。

父親は肝硬変を治療中だったが、その後末期の大腸ガンが見つかり、余命2ヶ月と申告を受けて(その後1年半で他界しました)、当時は実家の父親が要介護3(その後要介護4)、認知症の母親が要介護2(現在要介護4)で、実家でそれぞれ介護サービスからリクライニングベッド、ベッドの横に簡易トイレを借りてのダブル介護を私達4姉妹で協力しながら行っていた。

それぞれの病院へも家族が連れて行くので、心身ともにヘトヘトだった。
姉2人は仕事をしていたので、結局、妹か私が面倒見る割合が多かった。私は実家まで車で片道1時間半かかるが、ずっと実家で両親の面倒を見ていてくれた妹も精神的に体調を壊してしまい、部屋から出て来ない日が多く、私が行くしかなかった。実質、両親+妹の様子も見ていた。
それでも毎日は行けないので姉にも仕事帰りに寄ってもらったりして、皆んなで協力しながら介護を続けていた。

乳がんになってから毎年、旦那さんと人間ドッグを受診するようになっていた。大体、夏の時期に行くようにしていたが、夏に行った人間ドッグの結果をなんだかんだで年末までずっと放置していた。
ホルモン剤を飲み始めて5年目位の頃だ。

益々酷くなる両親のダブル介護生活をしていた頃、夏に行った人間ドッグの結果でかなりの項目が引っかかっていた事を思い出し、年末で忙しいけど、今年の事は今年のうちに片付けてしまおう!と言う気持ちで、人間ドッグの結果票を持って人間ドッグを受診した病院へ向かった。

 

#乳がん #闘病記 

とんでもなく痛かった麻酔

診察が終わり、奥の処置室の様な所に通された。背もたれのある診察台に座って待っていると、診察の時とは違う先生がやってきた。
「はい。では舌の腫瘍取っていきますね。まずは舌に麻酔を打って行きますが、歯医者さんで麻酔した事ありますか?歯医者さんでする麻酔と同じです。」と言われて、あぁ!ああ言う感じね!と、想像がついたのは良かったが、歯を抜く麻酔とは辛さが全然違った!

先生が
「舌には神経がものすごい数張り巡られているので、麻酔がなかなか効きずらいんですよ。なので、麻酔を4〜5回打っていきます。初めは痛いと思いますが、だんだん麻酔が効いてきて痛みは感じなくなってきますからね。では始めますね。」と言って、歯医者の麻酔みたいのを舌に打っていった。

これがまた、私の中でも痛い麻酔ランキングの一位に来るぐらいのもの凄い痛さだった。。
涙が出そうになるくらいの麻酔を乗り越え、腫瘍を取り、先生が小さな瓶の中に入ったホルマリン漬けになった腫瘍を見せてくれた。

その時には、腫瘍が無事に取れた事よりも、舌の麻酔の痛さの方がダメージが強すぎて、ホルマリン漬けの腫瘍を見せられても、「はいはい。。」と言う感じだった。

帰りの電車ではマスクをしていたものの、舌は口から出ていたと思う。。
家に着いてからも、水を飲むのも一苦労だし、唯一食べれそうな[たっぷりゼリー]を買って帰ってきたものの、スプーンですくって、喉の奥の方に入れて飲み込む。と言う感じでしか食べられず、結局、ゼリー1つ食べるのに45分位かかった。

#闘病記 #乳がん

頭頸科受診

週1の午後からしかやってなくて、県内の大学病院から先生が来て診察してくれている頭頸科。
待ってる患者さんもそんなに多くなくて、すぐに診察に呼ばれた。
先生の第一印象は怖い先生だった。前に診察している人のやり取りが聞こえてくるんだけど、なんと言うか、「違う!そうじゃない!!」みたいなやり取りをしているのが聞こえてきて、「こっ怖っ!!」と、ただでも未知の世界の頭頸科で不安なのに、さらに緊張感が増した。

そして私の名前が呼ばれて、背もたれのある診察椅子に座って診察が始まった。
「A先生からー??(紹介状ね!)何か喉にあるって?あと舌に腫瘍が出来てるって?どれ!」
と、舌を両手の指で触診して腫瘍らしきものも触診して、「これは良性!問題なし!よし!問題ないけど、コレ、どうする?」
と、先生に聞かれて私は意味が分からなくて「えっ??」と言うと、少しイラッとした感じで「良性だけど、このままにしてても邪魔だろうし、腫瘍をそのままにしておくと悪性になる事もあるかも知れないから、取っちゃった方がいいと思うんだけど。どうする?取るなら今日、この後取れるよ!」
と言われて、そう言う事か!と理解出来た私は、「はい!今日取れるなら取りたいです!」と言って、その日のうちに腫瘍を取る事になった。

「じゃあ今度は喉見るから。口開けて[あー]って言って!」みたいな事を言われた気がする。なんせ、怖くて、あの時の記憶が曖昧だが、のざえる事も少なく、「そうそう!上手ですよ!」と、看護師さんに褒めてもらえたのは覚えている。
結果、「あぁ。これの事?(喉に何か出来てると言う物)これは大丈夫!問題なし!はい。喉の方は問題ない。じゃあ、舌の腫瘍、取っちゃうから、この後説明聞いて取ってって。」と、とりあえず無事に診察が終わった。

 

#乳がん #頭頸科 #闘病記

予想外の説明

痛いからと腕を上げるリハビリを怠ると、腕が上がらなくなると言われて、「そんなの嫌だ!」と、悶絶しながらも腕を上げるリハビリを仕事だと思って日々行い、体力をつける為に屋上をグルグル散歩するのが入院中の日課だった。

11日ほど入院して、無事に退院した。
外来受診になり、先生から、詳しい情報を聞く事になるのだが、
ガンは取り除いた事、小葉ガンの事、断端が3mmだと言う事、放射線治療のブースト5回がプラスされる事などの説明を聞き、では今度は放射線治療の方にかかる話になると言うところで、
「あのね、麻酔科医の先生から手術の時に挿管する時に見つけたらしく、喉の方に気になる部分があるのと、舌に小さな腫瘍が出来ているとのお話があったので、すぐに放射線治療したいところなんだけど、その前に今すぐ頭頸科に受診して来てくれる?」
と言われて、すぐさま予約を入れられて、何て読むのかさえ分からない初めての頭頸科(とうけいか)を受診する事になった。

 

#乳がん #闘病記