5%のお役目〜私と旦那さんの闘病記〜

乳がんになってから10年が経ち、その他の闘病も交えながら記録の為に記しておこうと思った闘病記です。

心無い言葉

その病院では乳腺外科が隔週の○曜日と○曜日と言った感じの診察で、毎日はやっていなかった。なので、乳腺外科がやっている曜日に合わせて受診しに行った。この時は分からなかったけど、私が行った日の先生は乳腺外科専門の先生ではなかった。

診察室に入ると先生は
「はいはい。検診で引っかかったのね。だいたい年齢的に乳腺の張りだったり石灰化だったり、問題ない事が多いんだよ!乳がんの心配してくるけどさ。でもまあ、一応、検査しとくけど。」
と言った感じで、どうせ乳がんじゃないけど、一応検査しとくか。みたいな感じで言われて、私はショックだったけど、
「検査、お願いします。」と、頭を下げた。

検査が終わって待合室で待っていると、また診察室に呼ばれた。
先生は胸の写真を見ながら、
「うーん。まぁ、それっぽいものが写ってはいるんだけど、まだ小さいから良く分からないし、おそらくこういうのは石灰化なんだよ!大袈裟に心配するけどさ、問題ないんだよ。なので、また3か月後に来て。その時に大きくなってたらガンだから。」
と言われた。
すると横にいた看護師さんが間髪入れずに
「先生!せめて次回は1か月後の診察にしてもらえませんか。」
と、言ってくれて、先生も
「えぇ?まぁ、1か月後でもいいけどさ。じゃあ、1か月後にまた来て。」
と、次回の診察は1か月後となった。

その時の看護師さんの真剣な表情がどうも気になってはいたが、先生の言葉にダメージを受けて疲れていた事もあり、私は先生に質問する事もなく、
「次は1か月後か。」と、思うくらいですぐに家に帰った。

きっとこの時、看護師さんは分かっていたのだと思う。写真に写っていたものがガンだと言う事を。

 

#乳がん #闘病記