5%のお役目〜私と旦那さんの闘病記〜

乳がんになってから10年が経ち、その他の闘病も交えながら記録の為に記しておこうと思った闘病記です。

ガンだね!

次の日、指定の時間に病院に行った。
すると、昨日レントゲン写真を見てくれたと思われる大学病院の先生が対応してくれた。とてもハキハキしていて感じの良い先生だった。

「何度も来てもらって悪かったね!昨日、レントゲン写真見せてもらったんだけど、これは、ガンだね!」
と、呆気に取られるほど普通にガンの宣告を受けた。

良くドラマなどで見る、薄暗い診察室で深刻な表情をしながら「残念ながらガンです。」みたいに伝えられる事なんて全くなかった。

思わず笑いそうになるくらい軽く言われた。
「あぁー。。やっぱり。。そうでしたかぁー。」と私が応えると、

「良性の腫瘍だと顔つきが丸いんだけど、悪性だとトゲトゲしていて顔つきが悪いんだよ。」

と、簡単な悪性と良性腫瘍の見極め方を教えてくれたけど、私が見てもその違いは、なんとなく。。言われてみれば。。くらいで、あんまり良くわからなかった。

「これね、この後ホントは細胞診して結果見てから針生検するんだけど、これ、もう悪性だから!ガンの可能性高いので、細胞診とばして針生検しちゃうからね!」

と、その場で簡易手術室の様にして針生検を行った。

普通、針生検の結果でガンが確定されるんだと思うけど、もう殆ど確定されたようなモノだったので、気持ち的には不安でドキドキすると言うより、マジかー。。と言う、気持ちの方が強かった。

初めて聞く針生検の「バチンバチン」というあの音が凄く大きな音で、何されてるのか分からないけど、怖いからひたすら早く終わってくれるのを待っていた。

終わるのを待ちながら、今日の先生が写真見て、細胞診を飛ばして針生検を行う程、悪性で間違い無い!と言うモノを、一昨日の先生は判断出来なかったのかよ。。と、思ったら、他に診察受けた患者さんがいたとしたら、その人は大丈夫だったのだろうか?手遅れになってたりしなかったのだろうか?と心配になった。

だって、あのまま1か月後に診察してたら、ガンは今より進行してただろうし、看護師さんからの申し出がなくて3か月後の診察だったら、手遅れになってた。
病気になんて誰もなりたくない。だけど、なってしまった後の、一緒に治療をしていく先生との出会いで、その後の生活が一変してしまうんだな。と言う現実を身にしみて体感した出来事だった。

#乳がん #闘病記